更年期障害と漢方薬

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更年期障害の治療・改善に漢方薬を使用する人も増えているようです。更年期障害にはどのような漢方薬が有効なのでしょうか。更年期障害と漢方薬について掲載しています。

更年期障害と漢方薬の効果


更年期障害の対策方法として注目を集めているのが漢方薬です。
古くから滋養強壮、健康増進などに役立てられてきた漢方薬。最近ではより幅広い役割が期待されるようになっています。

対症療法の要素が強い西洋医学に対し、根源からの健康を求める漢方薬は副作用のリスクも少なくより健康的に心身の問題を解消することが期待されているのです。最近では美容方面にも役立てられることも多くなっており、これまで漢方薬には縁が無かった女性の間で人気が高まっています。

そんな漢方薬を更年期障害に役立てようという人も増えています。医療の現場でも更年期障害の治療に漢方を取り入れる場合があります。

漢方薬のメリットにはさまざまなものが挙げられています。まず幅広い効果。更年期障害の場合、卵巣機能の低下によるエストロゲンの減少が主原因となりますが、その他ストレスなども症状を悪化させる要因となります。漢方薬の場合、心身の幅広い問題を解消してくれる
効果があるため、更年期障害の改善に適しているのです。

また、副作用のリスクが少ないというのも大きな特徴です。西洋医学による更年期障害の治療法としてはホルモン補充療法や抗うつ剤、精神安定薬などが挙げられます。これらは一定の効果は期待できるものの一時的なものに留まったり、副作用のリスクなどもあります。とくに男性の更年期障害の場合、ホルモン補充療法による前立腺肥大な前立腺がんのリスクが問題視されています。

更年期障害に効果的な漢方薬としては「加味逍遥散」「温情飲」「当帰芍薬散」などが知られています。つらい更年期障害を乗り越えるために、これらの漢方薬を試してみてはいかがでしょうか。

更年期障害と漢方薬-虚証の場合


漢方薬による更年期障害の対策が注目を集めるようになっていますが、効果を発揮するためには正しい把握が必要です。自分の症状にどんな種類の漢方薬が適しているのかを正しく判断することではじめて効果が期待できるのです。

漢方には体質を「虚証」と「実証」に分けるという考え方があります。これは体質だけでなく、精神状態や適応力、あるいは年齢などによっても決まってきます。更年期障害対策に漢方薬を使用する場合にも自分が虚証か実証かをまず判断することが重要なポイントとなってくるわけです。

その中でも虚証は高齢者に多いタイプで、更年期障害が発症する45~55歳くらいまでの年齢にも当てはまるケースが多くなります。これは精神状態が安定し、骨格がしっかりした筋肉質の人が当てはまるタイプです。ストレスに対する対応にも強いという特徴があります。この虚証の場合、頭痛や貧血、肩こり、冷え性、腰痛、左臍下部圧痛といった症状が更年期障害として現れることが多いといわれています。この虚証に対しては「芍薬(シャクヤク)」や「当帰(トウキ)」「茯苓(ブクリョウ)」「沢瀉(タクシャ)」といった漢方が効果的といわれています。

もし更年期障害に悩まれされている状況で、上に挙げた症状が当てはまる場合は虚証の治療に対応した漢方薬を試してみるとよいのではないでしょうか。また、漢方薬を試しているけれどもなかなか効果が実感できないという人は自分の体質に合っていないものを使用している可能性もあります。改めて見直してみることをお勧めします。

更年期障害と漢方薬-実証の場合


漢方の分野では人間の体質は大きくわけて「虚証」と「実証」の2種類の分類されるという考えがあります。虚証の人は体が冷えやすく、むくみが出やすいという特徴があり、実証は 血液の循環が滞りやすいという特徴を持っています。漢方薬で更年期障害の対策を行うためには体質に合わせたものを選択することが重要になります。

このうち実証の場合、更年期障害では月経不順や月経痛、頭痛、肩こり、のぼせ、便秘、腰痛などの症状が出やすくなります。疲労感や貧血などが見られる虚証に比べ、はっきりと自覚できる症状が多い傾向があるのも特徴です。

そんな実証の人に適した更年期対策用の漢方薬としてはまず「桂皮(ケイヒ)」が挙げられます。解熱や食欲不振、頭痛などに効果がある漢方です。それから「牡丹皮(ボタンピ)」。これには血行を改善する効果があり、月経痛や腰痛、ほてりを鎮める効果などがあります。婦人病にも広く使用される重要な漢方です。その他には同じく血液の循環をよくする「桃仁(トウジン)」、胃腸機能を改善する「茯苓(ブクリョウ)」などが実証の更年期対策に有効です。

月経不順や肩こり、腰痛などは更年期障害の典型的な症状であるとともに、もっとも厄介なものでもあります。それだけに実証の人はしっかりとした対策が求められます。漢方薬は即効性こそ薄いものの、日々の服用によって体の根源から健康へと導いてくれるでしょう。

漢方薬で更年期障害を改善したい場合はまず自分の体質のチェックから。正しい漢方薬の選択で効果を実感できるようにしたいものです。

更年期障害と漢方薬-中間証について


漢方では体質を「虚証」と「実証」に大別することかできます。しかし人間の体質や健康状態は十人十色。この二つにはっきり分類することはなかなか難しい面もあります。ほとんどの人は虚証、実証どちらの特徴を持っており、更年期障害の場合にもどちらにも当てはまる症状があらわれます。漢方薬で更年期障害を改善しようとする場合にはこの点にも注意する必要があります。

この虚証と実証の中間に位置する場合を「中間証」と言います。このタイプの場合、更年期障害にも両方の症状が一緒にあらわれることが多く厄介になってしまうケースも多いものです。

中間証の場合にあらわれる更年期障害の症状としては頭痛、不眠、貧血、食欲不振、めまい、イライラや怒りっぽさ、多愁訴などが挙げられます。とくに精神面が不安定になりがちなのが大きな特徴となっています。イライラやうつ症状などは更年期障害の典型的なものですから、いかにこの中間証に当てはまるケースが多いかということがわかります。

このような中間証の更年期障害に効果的な漢方薬としては「山梔子(サンシシ)」がまず挙げられます。これは精神を安定化させる作用があり、不眠にも効果的です。それから「生姜(ショウキョウ)」。これは体を温める作用があり、吐き気などに効果があらわれます。「白朮(ビャクジュツ)」は水分代謝をスムーズにさせ、消化器官の機能を改善させる効果があります。

そのほか、「当帰(トウキ)」「芍薬(シャクヤク)」など虚証、実証にも用いられる漢方薬も効果的です。

もっとも多くの症状に見舞われやすく、悩みも深くなりがちな中間証の更年期障害。それだけに漢方薬の役割も大きくなります。ぜひ効果的に活用するようにしたいものです。

更年期障害と漢方薬-不定愁訴


更年期障害につきまとう大きな症状が「不定愁訴」です。これは何もないのにイライラしたり、頭が重く感じたり、疲労感を感じるといった状態を言います。漢方薬ではこの不定愁訴の症状にとくに効果が発揮されます。

この不定愁訴が厄介なのは「なんとなく調子が悪い」という点にあります。ですから医師の治療を受けるきっかけもつかめず、周囲の理解も得られないままズルズルと長引いてしまうという大きな問題を抱えています。とくに更年期障害の場合は医師の治療という選択肢がなかなか浮かばないため、長い間苦しめられることが多い傾向があります。

そんな時のために役立つのが漢方薬です。西洋医学では精神安定薬などを処方することによって対処するのが一般的ですが、漢方薬の分野では「血」「気」「水」のバランスという考えに基づき、全身の健康状態を正すことで根本からの解消を目指します。

更年期障害の場合、とくに「血」「気」「水」のバランスが崩れてしまいがち。西洋医学で言えば卵巣機能の低下によるエストロゲンの低下ということになりますが、その他ストレスや血行不良、胃腸機能の不調なども症状を悪化させる要因となります。漢方薬ではそういった崩れたバランスを根本から改めることによって更年期障害の改善を目指すのです。とくに精神面への効果が期待できるものが多く、しかも副作用の心配も少ないのが大きなメリットです。

更年期障害に使用される漢方薬には「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」「加味逍遥散(かみしょうようさん)」「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」などが代表的なものとして知られています。これらはどれを使用してもよいのではなく、全体のバランスを整えるために症状にあわせて相応しいものを選択する必要があるのです。漢方薬の選択が重要になるのはそのためです。ですから自己流で判断するのではなく、できれば専門家のアドバイスを聞いたうえで選択するのが望ましいということになるでしょう。

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